かつらぎ町にお越しください


かつらぎ町白地図

和歌山県かつらぎ町は、和歌山県の東北部にある人口18184人(2010年10月─住民基本台帳)の町です。
本町は、弘法大師(空海)が開いた高野山の麓にある町で、町の中央部には、紀ノ川が東西に流れ、南の花園地域には有田川が流れています。
紀の川よりも北側の地域の高台からは、縄文時代の遺跡が出土し、西日本最大の住居跡があったことがわかりました。

飛鳥時代の後半の670年頃、かつらぎ町佐野に佐屋寺が建立されています。遺跡として埋もれているので佐屋寺は佐野寺跡と呼ばれています。かつらぎ町域は、4000年以上前の時代から人が住み、栄えてきました。景観の美しさを詠んだ万葉の歌も多く残っています。

高野山と町石道(ちょういしみち)、九度山の慈尊院、天野の丹生都比売神社などが世界遺産に登録されています。かつらぎ町の中にも町石道があり、丹生都比売神社のある天野地域は、ふるさと百選にも選ばれています。「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である高野山とその周辺の世界遺産は、外国から伝来した仏教と日本古来の神道が神仏習合の状態にあり、現在まで受け継がれています。
世界には宗教戦争がありますが、日本のこの地域においては、歴史的経過が違うにもかかわらず神仏習合の状態になっていることが、ユネスコから高く評価されました。外国文化と日本文化を融合させてきた日本人の魂のふるさとが、かつらぎ町にはあると思われます。このような歴史と文化を生み出してきたのは自然の力によるところが多いという世界遺産に触れていただきたいと思います。

2005年10月、かつらぎ町は、花園村を吸収合併し新たな出発をしました。本町の面積は、151.73平方キロメートルあり、地形は起伏に富んでいます。土地は豊饒で、丘陵地帯を中心に果樹などの農産物が多くとれます。平種無柿の生産は日本一で、桃、ブドウ、ミカン、梅、キウイ、リンゴなどさまざまな農産物が栽培されています。四郷地域で生産されている串柿も有名です。気候は比較的温暖です。山間部と平野部には標高差があるので気候の変化もあり、それがさまざまな農産物を生み出す条件になっています。
しかし、合併後、過疎化と高齢化、少子化、若年層の人口流出によって、人口減少が激しくなっています。高齢化が進むなかで、農家戸数が減少し、耕作放棄地が増えています。農家戸数の減少は生産の減少となって現れています。農業はまさに危急存亡の事態に直面しているといっていいでしょう。

かつらぎ町は、観光と農業を結びつけ、地産地消を一つの活路として、農業の再生に向け模索をはじめています。観光客は、年間で100万人を超えています。人気があるのは物産販売です。観光農園も人気で、バスツアーも組まれています。世界遺産である丹生都比売神社と高野山への参詣道であった町石道への観光客も増えています。四郷の串柿を見に来るお客さんもたくさんいます。農家民泊の取り組み、移住してきた方々への支援など努力が始まっています。
2015年には、京奈和が岩出市までつながり、四郷地区から大阪和泉市へ繋がるトンネルも開通し、大阪にアクセスしやすい街になりました。かつらぎ町は、交流人口を増やすとともに、移住・定住への取り組みを強めています。町議団も田舎の良さ、美しさを守りながら交流人口を増やして、移住していただける取り組みを強めて活性化できるよう努力しています。

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