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日別: 2013年8月31日

歴史に学べ

歴史に学べ


本町の土地開発公社のほとんどの用地は、溝端町長時代に購入されたもの。用地の中には購入直後から焦げ付いたものもあった。しかし、本町はこの事実を指摘しない。なぜ17億円以上の経営破綻が発生したのかという問いにも答えない。結局債務の返済は町民の納めた税金で行われる▼全ての物事には歴史がある。歴史は確定した事実で構成されている。何が事実だったのかを見極めるのは、少し難しいけれど、四方八方に動いている現代を把握するよりもやさしい。歴史を見れば、見えなかった問題も明らかになるし、現代を読み解き、未来を展望する力にもなる▼かつらぎ町は、歴史をふり返り事実を認める力が弱いし誤魔化しもある。小さな田舎町なのに官僚的な答弁もわりと多い。自治体には予算と権力がある。権力を持つところが誤魔化すと責任はあいまいになる。歴史に学ばないと未来は暗い。率直に事実を語らないと「住民こそ主人公」という町にはならない。

かつらぎ町の「基本構想」と「基本計画」(上)

かつらぎ町の「基本構想」と「基本計画」(上)


歴史的な経過から浮き彫りになるかつらぎ町にとっての「長期総合計画」

「第4次基本構想」と「基本計画」が6月会議で全員賛成で可決しました。日本共産党は、初めて賛成しました。新しいまちづくりが、長期総合計画に基づいて取り組まれるよう、歴史的な経過をふり返ってみます。

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1969年の地方自治法の改正によって、総合計画の策定が自治体に義務づけられたことを受けて、本町は1970年に「長期総合計画基本構想」(15年計画、中谷政夫町長)を策定しています。
当時、地方自治法第2条第4項は、「市町村は、その事務を処理するに当たっては、議会の議決を経てその地域における総合的かつ計画的な行政の運営を図るための基本構想を定め、これに即して行うようにしなければならない。」と規定してました。基本構想が議会の議決を必要とした根拠はここにありました。おおむね10年間の「基本構想」を土台として、5年程度の「基本計画」が作られ、3年程度の「実施計画」が作られます。この「基本構想」、「基本計画」、「実施計画」の3本が「長期総合計画」の内容となります。ただし、本町は実施計画については、一度も策定したことはありません。
1970年の「基本構想」に「基本計画」があったかどうかは分かりませんでした。なかった可能性もあります。

開発を実行した「第2次基本構想」

「第2次基本構想」を策定したのは16年後の1986年です(15年計画)。策定した町長は、溝端康雄氏でした。「第2次基本構想」は人口3万人を目標に「七つの里構想」を打ち出したもので、企業誘致と住宅開発を推進する根拠となりました。
「基本計画」(11年計画)を策定したのは4年後の1990年です。
溝端町長は、「長期総合計画」を根拠に開発計画を実行しました。ここには、町長の強い意志が働いていました。しかし、計画の多くは破綻し、住民の批判が高まりました。
町長選挙で南衞氏が溝端康雄氏と争い、当選したのは1995年10月です。南町長は、1997年10月に「基本計画」(3年計画)を策定しました。溝端町長が策定した1990年策定の「基本計画」と南町長が1995年に策定した「基本計画」の期間は重なっています。
南町長の「基本計画」は、計画の見直しという性格を持っていますが、破綻した「七つの里構想」を引き継いだのは、明らかでした。

まちづくりの力をもたなかった「第3次基本構想」

「第3次基本構想」(10年計画)の策定は2003年7月です。86年の「第2次基本構想」から17年が経過していました。この「基本構想」は、「七つの里構想」を整備・充実させると言いつつ、住宅開発と企業誘致を軸にしたまちづくりからの転換を図ったもので、目標人口は2万3000人となりました。「基本計画」(8年計画)の策定は2005年3月です。
「基本構想」の策定は南衞氏、「基本計画」の策定は山本惠章氏となり、「基本計画」策定の7か月後には花園村との合併が行われました。
この「基本構想」と「基本計画」は、合併した花園地域を除いたおかしなものになりました。財政的に大きな影響を与えた合併をふまえない「第3次基本構想」と「基本計画」は、まちづくりへの力を持たないものでした。

絵に描いた餅からの転換を

本町の「基本構想」と「基本計画」の歴史は何を物語っているでしょうか。
異色だった溝端町長時代を除き、本町の「長期総合計画」は「仏作って魂入れず」という感じの代物でした。コンサルタントに計画案を委託し、策定後は棚上げ状態だったと言えます。
今回の「第4次基本構想」と「基本計画」(いずれも10年計画)は同時に策定されました。今回の計画は、今までとは違うものになりました。
(つづく)